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Beautiful housing complex life(Pillings2021SSコレクションより)

アトリエK'sKブログをご覧の皆様こんにちは!

本日ご紹介するのは、アトリエK'sKが製作を請け負っているRyotaMurakami改めPillingsの2021SSコレクションより、ものづくり目線で作品をご紹介!
シリーズ化して次々ご紹介していく予定ですので今後もお楽しみに♪

Ryotamurakamiはこの秋ブランド名をPillngsに改名。
「第17回ベストデビュタント賞」ファッション部門を受賞するなど、今後もさらなる活躍に目が離せません!

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本日ご紹介するのはこちらのワンピース。

オンラインストアの置き写真を見ていただくとよくわかるのですが、
実はこのワンピース、ただの長方形なんです!

Pillingsオンラインストアのショッピングページ↓

筒状のニットに腕を通すスリットが入っているだけの単純な構造ながら体が入る事によって美しいシルエットを生み出しています。

どこかアンニュイな表情を感じさせる絵柄は、夕日をバックにした団地のような建物を描いたもの。
黄色と黒のフェンスが描かれていることから、今はもう廃墟になってしまった場所のようにも見えます。

絵画のようなストーリー性のある柄はデザイナーの村上氏が描いたイラストをもとに製作されています。
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村上氏による図案。使用する糸の色指定が細かく書かれている。

今回のコレクションでは多くの作品が古着を裂いた布を使用して編まれており、この作品でもたくさんの裂き布が使用されました。
ちなみに糸に使用した古着は村上氏が各地の古着屋やリサイクルショップで買い集めたもの。
裂き布づくりについてはこちらの記事でご紹介しています。

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スウェットのような生地を裂いてできた糸で絵柄を編んでいく。

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いろんな種類の服を裂いて糸にしているため一つの編地の中でもいろんな質感が楽しめます。
初めからたくさんの色や種類のある毛糸ではなく、古着の中から色を選んで糸にする作業は大変そうですが宝探しのようでもありますね

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こちらは後ろ身頃がわ。
グランジ感を出すために目落としの技法が使われています。
編み物を普段からたしなんでいる我々にとってはちょっと驚きですが、作り目に使用した別糸(本来は編み上がった後抜いて処分します)も、そのまま作品の一部として残してしまうのが村上流!

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こちらが前身頃。
村上氏のイラストがうまく再現されています!

製作者よりコメント
担当:呑田利枝子
今回の作品は裂いた布で編むというのがテーマということで、前回と同じく村上さんの描かれたイラストを編み込みで編みました。
布を裂いた糸は普通の毛糸と違って、太く、重たい糸でした。
同じ色でも裂く方向が違うと編んだときに微妙に編み地の表情が変わるのが驚きでした。
糸が重たいので何色も糸をぶら下げながら編むときに表裏をひっくり返しながら編むのが大変でした。
あと、とても大きな寸法の一枚物を2枚編むので、寸法通りに編むのに気をつけました。
編んでいるときは必死だったのですが、今回ショーを見せて頂き、モデルさんが着たところを見ると、色が綺麗に映えてとても素晴らしかったです。

やはり普段編みなれている毛糸と違って苦労した部分も多かったようですね・・・!
華やかなショーの場面で自分の編んだ作品がお披露目されるのはとても素敵な経験になりますね
今後このような機会がどんどん増えることを願います

本日ご紹介した作品はPillingsのオンラインストアでご購入いただけます。

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atelier K'sK

atelier K'skは、デザイナー岡本啓子が主宰する新しいニットのあり方を提案する教室&ブランドです。神戸を拠点にK'skらしいニットの発信をしています。

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