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チューリップのプルオーバー(Pillings2021SSコレクションより)

アトリエK'sKブログをご覧の皆様こんにちは!

本日は、アトリエK'sKが製作を請け負っているRyotaMurakami改めPillingsの2021SSコレクションより、ものづくり目線で作品をご紹介!

Pillingsオンラインストアのショッピングページ↓

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チューリップ柄のセーターと穴あきジーンズのセットアップ。

よーく見ると、どちらのアイテムも面白い仕掛けになっていることがわかります。

まずはチューリップ柄のセーターのトリックから紐解いていきましょう🔍

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出来上がったセーターを平らに置いた状態です。
大きなセーターの中に小さなセーターが描かれていますね。
ただ編みこみ模様で表現しているのではなく、小さなセーターをはめ込んであるのがわかりますでしょうか?
小さなセーターにも袖ぐりのカーブや襟ぐりがあり、きちんとはぎ合わせされています。

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作っている途中の段階です。
これを見るとよくわかりますね!
本体の袖ぐりのカーブと小さいセーターの袖ぐりのカーブが合うように計算されています。
(製図することを考えたら気が遠くなりそうです・・・

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袖部分もぴったり!

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前身頃と後身頃両方に小さなセーターがはめ込んであるため袖はこんな風になっています。
少しでもずれると小さなセーターが崩れてしまうので製図、仕上げとも慎重な作業が問われます。

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村上氏によるラフスケッチ。
イラスト通りにばっちり再現されていますね!

製作を担当された佐藤文子さんよりコメントをいただいているのでご紹介します。

作品を仕上げていく中で、自分がニットに対する固定概念で凝り固まっていたことに気付かされ、殻を破ることができました。
ウエアがくり抜かれて、子どものセーターが入っているデザインでしたが、
その両方のセーターにまたがるようにお花のモチーフが編み込まれ、しかも裏目仕様。
編み込みの裏目はシンカーが見えて、シルエットがクリアに出ませんがそこもデザイン。
編み方向が違ったり別に編んでいるパーツが合わさった時に、
お花のモチーフがキレイに繋がるか不安でしたが、うまく仕上がってホッとしました。

納期もギリギリで間に合わないと思いましたが、岡本先生や村上さんの言葉に支えられ、
最後まで仕上げることができました。

コレクションには行けませんでしたが、モデルさんが着ると全然違って本当に良かったです。
このような機会に参加できたことに感謝しております。

次回は穴あきジーンズの謎に迫ります!お楽しみに!

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atelier K'sK

atelier K'skは、デザイナー岡本啓子が主宰する新しいニットのあり方を提案する教室&ブランドです。神戸を拠点にK'skらしいニットの発信をしています。

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